家族が合流し、幼児も居たためお出かけに車があるといいよね、ということで自家用車を思い切って購入することにしました。色々な購入経路がありますし迷います!!また、ボストンは地下鉄やカーシェアも発達しており決してmustなものでないのが実情です。いろいろ葛藤もありつつ最終的に購入しましたが経緯などもまとめていきますので参考にしてください。
そもそも、Bostonで自家用車が必要か?
4月になり家族が合流し一家が四人になりました。妻、小学生低学年、幼児の娘二人が加わり、土日などにお出かけもしたいしね、ということで車の購入を検討するようになりました。免許は既に取っておりましたのであとは①車の購入、②駐車場の確保のみでした。免許を取ることについては別の記事を作成済みですのでぜひ参考にしてください。
まず最初に自家用車必要?という観点で考えてみました。
Bostonは公共交通機関が発達しており、”比較的”安全
渡米直後に車を購入せずに一人でCambridgeに住んでバスや地下鉄で移動することに慣れていたためなんだか「車要らないんじゃないか?」というのがありました。Bostonだけではありませんがアメリカで都会の方では地下鉄やバスがしっかりある場合はそれで移動が事足りてしまう、というのがあります。しかし、住む場所によってはバスや地下鉄が危険な地域もあるようですので注意が必要です!決してバスに乗っては行けないというような地域もあるようです(伝聞)。Bostonでも南に向かうオレンジラインは危険であると聞いておりましたし、実際あまり利用することはありませんでしたがグリーンライン、レッドライン、ブルーライン、バスなど2年ほどの間に沢山利用しましたが一度も恐怖は感じませんでした。
Carシェアリングサービス(Zip Carなど)の普及

Zip carのサイトより転載したイメージ画像です。Zのマークが目印です。
アメリカでは旅行でレンタカーなど借りることも多いようですが居住地域においてはレンタカー屋さんはあまり多くなく、空港などの近くにあることが多いようでした。ただ、カーシェアリングサービスがいくつか有名なものがあり、Zip carが代表的です。前もって登録し、利用したい時に申請しアプリを利用して駐車してある車を利用し、終わったら返す、というものです。結局、自身では使うことがありませんでしたが非常に便利であると聞いていました。実際のところ、申請した日時に行ったら車が動かない、匂いの問題など聞いたこともありましたが慣れると便利であるようでした。利用時間を延長することになってしまうと超過した時間に応じた課金があるようで注意が必要なようです!
Bostonといえばシェア自転車サービス”Bluebikes”

bluebikesのサイトから転載です。これは新型の電動タイプです。
通勤などにはBluebikesという自転車シェアサービスも有名でした。これまた私は地下鉄通勤で利用をせずでしたが多くのポスドクの先生が利用していました。かなり多く駐車場所があるため、市街地を移動するには非常に便利なサービスであるといえます!天気の良い時期は最高なんだと思います。利用する場所の駐車台数が多いところから少ないところに行くとPointが多く加算されたりしてFreeで利用できたりするケースもあるようで、多く乗る人にはとてもよいサービスとなります。ぜひ元気な方は利用をしてみてください。電動Blue Bikeも登場し、より疾走感を味わえる車両も登場しています(写真はbluebikesのサイトのものです)。
最終的には以下の理由で購入を決めました。
①次女がまだ小さく、歩行での移動に難あり。ベビーカーで行ける場所も限られるのが難点。
②郊外へのアクセスが悪く、歩行だと日用品の大量買い物などがしにくい。
ただ、日用品はネット通販もありますし決して大きなものが買えないわけではないですのでそれぞれの家族の方針でよいのだと思います。Amazonでベッドのマットレスも全然普通に届きます!!
Boston駐車場事情
車を買うにも駐車場が確保されていないといけません。私が住んでいたBrookline地区は路上駐車が基本的にできないような場所でしたのでアパートの駐車場を借りることにしました。屋内が250ドル/月、屋外が150ドル/月と日本の田舎から来た身では悶絶な駐車場料金でした。東京都内の繁華街みたいな料金でしたが泣く泣く払うことにしました。アパート以外で駐車場もあったのですが探してみても同様な金額で、わざわざ家の遠くに借りるメリットもないのかな?ということでやめました。駐車場料金が家賃に込みで、一台分あるお部屋もありますので車を買う予定を決めている場合は考慮してもよいかもしれません。私のアパートはアメリカの一般的なしきたり通り、部屋は1年契約でしたが駐車場は細かく契約できたのでそれは助かりました。
居住地域によっては路上駐車が可能で、地区の管轄部署に申請することで路上駐車の許可をもらい、駐車できる場合もあります。最初に住んだCambridge地区などはそうでした。ただ、冬の降雪時に除雪車が登場し、両サイドに止まった自家用車をガリガリ、、、というのがBostonあるあるのようでした。被害を見たことはないのですが怖いですね。
Brookline地区は比較的Bostonでも治安が良く、車上荒らしなどの話は多く聞きませんでしたが屋内のシャッターが閉まる駐車場でも車上荒らしが入り込み何台もやられてしまった、などは数件聞きました。車には高価なものを置いておかないという基本は忠実に守るべきなのだと思います!!
車の購入 新車 vs. 中古車
4月に家族が合流してからすぐ購入できるように雪が減ってきた3月くらいから車を探していました。最初に思いつくのは中古車購入なわけですがアメリカあるあるとして新車と中古車の差があまりなかったりします。これは日本と大きく違うところでして、中古車の市場価値が非常に高いです。2022年から2023年春にかけてはインフレ真っ只中で新車はあまり出て来ず、中古車の値段は非常に高かったです。マンハイム中古車指数というのをよく経済ニュースで聞いておりフォローしてましたが、あまり下がらずこれまた悶絶でした。新車に関しては日本のローンみたいなものもありますし、リースという選択肢もあるようでした。最終的には少しでも安いものが良いかな、ということで中古車を買うことにしましたが、お金に余裕があれば新車やリースでもよいのかもしれません。買った時より高くなる、というような話も聞いたことがあります。
中古車購入方法もたくさんあります
中古車の購入方法としては安いと言われるものの順番でいうと
の順で安い→高い傾向にあるようでした。日系の中古車屋さんもありましたし、ガリバーなど日本でも有名な中古車会社もあり、日本の方が間に入ってくれるサービスもあるようでした。①は日本人同士のやりとりをする方が多く、掲示板などで情報を収集しやりとりするケースが多いようです。道端にいくら、と記載された中古車が置いてあったりして売られている場合もありますがちょっと心配でやめておきました。
私は最終的に職場近くのHONDA系中古車ディーラーに決めまして(上記で言うところの③)、FIT、CIVIC、HR-Vを試乗した結果、20000ドルの真っ赤なFITに決めました。2020年製、12000マイル=だいたい2万キロと低マイルで非常に具合のよい状態でした。ここまで低マイルにこだわる必要はなかったかもしれず、アメリカではかなり乗られた車も普通に取引されるようで、5万、10万kmのっている車はザラにありました。とにかく中古車に関しての文化が全然違います。「あれ、日本の中古車アメリカで売ったら儲かっちゃう?」と想像できるので聞いてみますと日本の中古車はかなり年数が経たないとアメリカに輸入、売買できないような仕組みがあるようでした。そりゃそうですね。いままで人生で一番派手なカラーの車(シャア専用と同じ色)に乗ることになりましたがまあ誰がみているでもないし気になりませんでした。

購入したHONDA Fitと同モデルです。アメリカでは販売終了モデルで小型のためBostonでは人気はあると説明されました。
アメリカの任意自動車保険に加入、ロードサービスは入るとGood!?
自動車に乗ることになると日本と同様、保険に入る必要がありますがこれがないと購入できない仕組みのようで、中古車屋さんと同時並行して保険屋さんと相談を進めました。中古車屋があっせんしてくれる場合もあるようですが私は知り合いの日本人保険屋さんを紹介してもらい、保険商品を決めつつ購入することにしました。中古車屋では車両保険を勧められましたがやや割高に思えたので加入はしませんでした。
アメリカの保険に加入した際には日本での運転歴で事故歴がないことなどが証明できると減額サービスがあるので渡米の際に無事故無違反証明をもらってくることをお勧めします。妻と一緒に加入することとして、一家で1100ドル/年で加入しました。事故の際の保証は日本と違って20万ドルまで、というものであり、私は日本で加入した保険(アンブレラ保険というようなもの)でそれよりかかった場合に備えることにしました。結局留学中に事故などのトラブルはなかったのですが保険はしっかり入っておくほうがいいかなということでいろいろ準備していました。弁護士費用などなど保証されているもので、当時はかなり不安で備えておりました。車に関する保険や準備は法律が州によって違ったり、制度や法律が変わっている場合もあるためよくよく調べて準備するのが良いのだと思います。中古車屋では故障の際の保証なども勧められましたがこれまた高価で入りませんでした。
それとは別に、ロードサービスのAAAに加入しました。これは本当に助かりました。いる間に一度バッテリーが上がってしまったことがあったのですが無事アプリだけで助けてもらうことができました。費用も年数十ドルですし(私は最も低額のBasicなサービスを選択)、職員割引などもある場合があるようなのでぜひ福利厚生のページを検索してみて下さい。
いざ購入、引き渡し!!
試乗を繰り返し2回ほど店舗に行き購入となりました。購入時はメインバンクの手続きをして振り込み証明(小切手とは違う、送金完了証書?)のようなものをもらい、支払いを済ませて車の引き渡しとなりました。RMV(MA州の陸運局のようなもの)の手続きなどもディーラーの方で済ませてくれました。キーをもらい、実際に運転して自宅まで帰るのは非常に緊張したのを覚えています。ボストンの、というかアメリカで初めての運転であり慎重に運転しました。
Everettの中古車屋からメモリアルドライブに抜け、Beacon St.に来た時はなんだか安心しました。Storrow Drはビュンビュン飛ばすので避けました。その後慣れてくるとなんてことはないのですがとにかく最初の頃は運転に緊張しました。独特な標識やアメリカに多いラウンドアバウト(環状交差点)がわかりにくく最初は慎重に運転することをお勧めします。
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